ペコラの革命物語~レベル1から始まる打倒タンメーイ王~

10年前の初任給3万円から今に至るまでのレベル上げと日常の記録 Twitter https://twitter.com/pecorafujin

訓練場:息子エンゲルの打算

「はぁ……」

 

「どうしたの?!ペコラが溜息つくなんて!お腹すいたの?!」

 

「違うよオットー…ちょっとエンゲルのことで」

 

「エンゲル…???元気に幼稚園行ってるよね?」

 

「うん…ちょっとこの前の朝のこと思い出してて」

 

 

 

 

 

制服を自分で着替えるようになったエンゲル

 

ほほえましく見ていたものの

 

なぜかシャツの第一ボタンは留めない我らが息子

 

あらあら、まだまだ手がかかるんだから

 

なんてほのぼの思って手を出そうとしたら

 

「ママ、とめないで!」

 

と怒りの声が響き

 

…………

 

 

 

 

 

 

「とまぁそんなことがあってね」

 

「何か幼稚園で流行ってるのかな?第一ボタン留めないのがカッコイイみたいな流行みたいなものがあるんじゃないの?」

 

「うん、良かったんだけどね」

 

「…???他に何かあるかな?あ、苦しかったとか?」

 

「それならもうワンサイズ大きいシャツに買い替えるよ…そうじゃなくてね」

 

 

 

 

 

 

 

そう

 

そうではないのだ

 

 

 

 

 

彼は、大好きな山本先生に第一ボタンを留めてもらうべく、わざとボタンを留めないまま幼稚園に行くと言う

 

 

 

 

 

 

 

「ぶっ……」

 

「笑いごとじゃないよ、オットー…この話するのに結構な時間と勇気を必要としたんだから」

 

「いや…ははは、そういえば、前に第一ボタン留めてもらったとか言ってたね?あははは、賢いねエンゲル」

 

母はそんな賢さは望んでいない気もする

 

「それだけじゃないんだよ…」

 

「まだ何かあるの?」

 

「ちょっと半笑いで聞かないで。…靴下」

 

「ごめんごめん、靴下がどうかした?」

 

「前、裏向きに履いてたから、履きなおすように言ったんだけどね、断固としてこのままでいいって言うの。あぁこれが噂によりイヤイヤ期なのかな?!って思ったんだけど…もしくは、何か脳に障害が…とかまで考えたのよ」

 

「…えらく突っ走るね、ペコラ……そんなこともあるんじゃない?」

 

「それもさ…ちょうどその日火曜日だったのよね?」

 

「うん???」

 

「火曜日って体操服に着替えて、体操とかする日でしょ?で、お着替え出来たら、担任の先生に見せに行くって言ってたんだけど…」

 

「あぁ、なんか想像ついたよ」

 

「エンゲル、わざと裏返しに靴下はいて、先生にはかせてもらうんだって…」

 

「はははははは、まぁそういう男の子いるよね、いたいた」

 

「クレヨンしんちゃん見た時にさ、こんな男の子現実にいないよね~って思ってたのよ。ナナコお姉さんに、しゅっぽーってなってたり」

 

「あぁ、あったねそんなシーン」

 

「…まさに今のエンゲルがそうで…でもほかにそんな子いなくて…うっうっうっ…母は……母は………くぅぅぅぅぅなんか

 

 

 

 

 

 

 

辛いよ?!」

 

 

 

 

 

 

「まぁまぁ、そういう大人の女性に憧れる時期はたいていどの男でも経験があるもんなんじゃないかな?」

 

「そのままさ…」

 

「うん?」

 

「そのまま、クレヨンしんちゃんみたいに『へいへいおねえさーん』とか言って、しまいには自転車で追いかけるようになったらどうしようとか」

 

「ペコラ、ペコラ、なんか飛躍しすぎてるよ?!」

 

「もう心配で…心配で」

 

「そういう時はさ、よその子がそんな感じだったらどう思うか考えればいいんじゃないかな?」

 

「え?」

 

「例えば、それがよその子だったらペコラはどう思う?」

 

「…ずいぶんユニークで面白い子だなぁと思う」

 

「うんうん、他には?」

 

「うーん…人よりちょっと成熟してるというか…おませさんなのかなって思う」

 

「うんうん、ね?そんなもんだよ、そんな心配するようなことないって。逆に俺みたいに幼稚園の間中、基本誰とも遊ばないで虫ばっかり探してたって聞いても、それはそれで不安でしょ?」

 

「友達は?!って思って心配しそう」

 

「でしょ?それにまぁ…あの手この手で先生にかまってもらおうとしてるんだから、可愛いもんだと思うよ」

 

「そんな…年少さんでそんな打算的な…」

 

「それもオスの本能だよ、きっと。むしろ俺よりかは真っ当に見えるよ、はは、にしてもそのエンゲルみたいなぁ~」

 

そんな会話があって

 

ちょっとは落ち着いたペコラ

 

 

 

 

f:id:pecorafujin:20180120113947j:plain

 

 

山本先生が結婚退職をされたとしても、受け入れて祝福できる息子に育てたいと思うペコラでした

 

「ペコラ!それは多分無理だよ!」

 

ペコラでした