ペコラの革命物語~レベル1から始まる打倒タンメーイ王~

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忘れられた塔:ペコラとオットーの自給自足デート

「で、お前デートが青空デートってどういうことだよ」

 

その日のハクイは、ハクイのママンが作ってくれたレモンタルトを持ってきてくれていた

 

「あぁ…そういえば基本晴れの日デートだったねぇ…ペコラ」

 

「結婚しても雨の日にまずデートしてない気がするね、あははは、なんか多分体に沁み込んだんじゃないかな?!」

 

オットーとペコラが交際中

 

片方は年間の手取り15万円…で赤字

 

片方は赤字(研究費に費やすため奨学金を使う)

 

と、赤字カップルだったわけです

 

「でも、ペコラも一回もお金ないとか言ったことなかったよねぇ…俺も自分がお金ないとは思ってなかったんだけど…」

 

「うんうん、ある中で楽しんでたもんね?」

 

「…でもデートっつったら食事代かかるじゃん。で、フツー男が出さねぇ?おい、オットーどっか行くんじゃねぇ!」

 

「え、えっと世間一般には男が出すもんなんでしょうかハクイさん」

 

「そりゃまぁ…割り勘が良いんだったら無理強いはしねぇけど、最初のデートは基本相手の知らねー間に支払い済ませとくもんっしょ」

 

「「わぁ~~~~~~~」」

 

「…なんだよ、その反応…」

 

「いや、ハクイさんカッコいいなと思って!」

 

「いや、そこで練習した『一括払いで』をキメ顔でしてるのに、肝心な女性は見てなかったんだと思って!」

 

「…お前ら……いいか、男が女に飯を奢る、これはマナーだっ!」

 

「マ、マナー?」

 

「そうだ。さっきも言ったけど、自立心が強い女とかは割り勘な場合もある。けど、出させた金とプラスちょいで次会うならちょいイイチョコと花くらい用意して、これでもう会わないなって思ったら当日さらっと帰りにチョコ自分用に買いてーからって、そいつの好きな店に連れてってもらって、帰りに渡すっつうのが」

 

「「す、すごい…」」

 

「現実にそんな男の人いるんですね」

 

「うん、花はいらんけどチョコは欲しい」

 

「で、お前らは成人超えた男女が飯はどーしてたんだよ、飯は」

 

「あ、ペコラたちはね~基本自給自足デートをしてたんだよ」

 

「…なんだそれ」

 

「ご飯と飲み物は基本ペコラ担当でお弁当持参で、オットーは実家の車借りれるときは実家の車、借りてもらってたよ、あこの場合のガソリン代はオットーと、時々ペコラ負担」

 

「…実家の車借りて、ガソリンって入れとくもんなのか?」

 

「いやいやいや、ハクイさんのお母さんとか超優しそうですけど、うちでそんなことしたら一生小言言われますから」

 

「そ、そういうもんなのか。水族館とかユニバとか行くときどうすんだよ」

 

「えぇ~そんなの結婚ぎりぎりで行ったくらいじゃないかなぁ…え、そんなハイカラなとこ行ったっけ?!」

 

「ペコラがお弁当の持ち込みできないところは嫌だ、駐車場代がかかるの許せないって言ってたから施設でよくいったのはほら、ブルーメの丘とかだよね」

 

「うんうん、未だに行くもんね、羊さんとかと戯れに。しかも最近真冬だと入場料半額とかなんだよね~いいよね」

 

「………屋根ねーじゃん」

 

「基本はそうだね…屋根あるデートって物産展巡りくらい?」

 

「あぁ、ペコラ物産展好きだもんね~アイスとか、ちょっとお金ある時は北海道展のお寿司食べたりしたよね?!」

 

「うんうん!さすがに北海道行って食べるのと比べたらダメなんだろうけど、おいしいよね」

 

「おいしかったけど、俺はペコラのお弁当好きだよ~毎回おいしかったもん。今もおいしいけど~」

 

「え?へへへ、ありがとう」

 

「…一応、外食らしきことはしてたんだな」

 

「うん、1年に1度くらいは」

 

「…七夕かよ」

 

「あ、でもペコラ、その代わり二人で行きたい!ってなった国への旅行はばしばし使ったよね?!」

 

「うんうん、そだったねぇ。けっこう会ってたよね?晴れの日限定だったけど、会社自体は、朝の10時くらいからお昼過ぎくらいまでは席あけてても良かったし…」

 

「あぁ、そのへんは融通きくんだな、つうか弁当の材料お前どーしてたんだよ」

 

「会社の食材在庫は賞味期限近いものとかは食べて良かったし、自由に使って良かったから、そこに生鮮食品買い足して色々と作れたよ。あ、あとは一緒にバイトデートとかもしたよ」

 

「…は?」

 

「いや、だから物産展とか行く前に二人で、一緒の短期のバイトに応募して、一緒に働いてお金を稼ぐのよ。言ってるでしょ~自給自足デートって」

 

「お前それはデートじゃねぇ、断じてデートじゃねぇ」

 

「えぇ?!ハクイさんしたことないんですか?!」

 

「まて、俺がおかしいみたいな言い方すんじゃねぇ!」

 

「楽しかったよ?ほら、どっかの会社の倉庫裏でもくもくと段ボール折りたたんでいく仕事とか」

 

「あったあった、俺が中のもの出して、ペコラがたたむ人の分業制にしてたんだよね」

 

「あれ、単純作業なのに確か4時間で7000円くらいもらえたよね?!」

 

「そうそう!2日で14000円!あ、あとあれも良かったよね、バレンタイン直前のチョコレートの箱詰め」

 

「あぁ!ホテルのアレ!うんうん、あれもかなり楽しかったよね!もむ室内にチョコの匂いが充満してるし、割れたの最後バイトの偉い人がくれたし!」

 

「あぁ、それでペコラチョコレートケーキ会社で作ってて、俺にもくれたよね!あれおいしかったー!」

 

「そりゃブランドチョコ使ってるからって、ハクイ、ちょっと聞いてんの?!」

 

「な、なんかお前らたくましいな……」

 

「え、そうですか?!いや~でもなんかハクイさんみたいなお医者さんに褒められるとなんか嬉しいな、へへ」

 

「じゃあ、お前らのデートってほぼ0円だったわけ…?」

 

「いや、むしろバイト分利益出てたよね?!」

 

「出てた出てた。って、ねぇねぇハクイ、普通のデートっていくらくらいかかるもんなの?」

 

「そりゃお前ピンキリだとしても最低で2,3万円くらいは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「2万?!」」

 

 

 

 

 

「…自給自足デートとか言ってるお前らには未知の世界だろうな」

 

こうしてハクイはぶつぶつ言いながら帰っていきましたとさ

 

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