ペコラの革命物語~レベル1から始まる打倒タンメーイ王~

10年前の初任給3万円から今に至るまでのレベル上げと日常の記録 Twitter https://twitter.com/pecorafujin

忘れられた塔:ペコラのつらかった時間

「お前、仕事で辛い時とかなかったのかよ?」

 

「何よ、急に?」

 

「いや…俺、初めて自分が担当…まではいってねーんだけど、関わってた患者さん亡くなった時、しばらく診察とか怖くてさ。心療内科とか見ると、むしろ俺が入っていきたくなるくらい、結構辛くてよ」

 

「そうだったの?!ハクイが?!」

 

「…そりゃ俺でも、落ち込む時は落ち込むに決まってんだろ」

 

「いやでも、ほら。身内が亡くなってるのに、なんかこう…普通みたいな感じでいられるより、一緒に悲しんでくれるお医者さんの方がうれし……」

 

「まぁ、ぶっちゃけ慣れてきて何とも感じなくなるんだけどな」

 

「いやいやいや、あんたぶっちゃすぎだよ」

 

「いや、慣れてなんにも感じねーと、こっちの精神もたねーっしょ。あとはアレだな。目の前で親とかじいちゃんとか死んでんのに、誰も泣かない時とかもあったんだけどさ。最初、どうゆう神経してんだ?!って思ったわけよ」

 

「うんうん」

 

「でも、ある程度そういう景色見て、たま~に生前どんな人だったか聞くこともあんだけどよ、あぁ、それで泣かなかったんだなぁーとかって知っちまうと、マジ死ぬまでが人生なんだなって思った」

 

「あぁ…うちはおじいちゃんが亡くなった後はみんな泣いてたんだけど、あ、お母さんの方ね、おじいちゃんの遺産相続するぞ~ってなった時に、実はおじいちゃんが再婚で、元奥さんと、子どもがいるって分かった時は、なかなか妊娠中のペコラにはダメージが大きかったよ」

 

「…それ、ばあちゃん知らなかったわけ?」

 

「ううん、なんかぼんやりと死別?っぽいようなこと言われてたんだっけかな?あ、子どもはいないって聞かされてたんだっけ?なんかそんなこんなで、ペコラは死んだ後も、特にびっくりなこと残さずに死にたいなって思ったよ」

 

「なんかヘビーだな……………で、お前は?」

 

「え?」

 

「いや、『え?』じゃなくて、お前もなんかあんだろー?まじ貧困生活強いられてっし」

 

「………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁつらいことがなかったわけではないよね」

 

「えらく間ーとるな」

 

「いや、今思い出しても結構怖い思い出があってさ」

 

「なになに?ベランダのゴミん中からやばいもん出てきたか?」

 

 

 

 

 

 

 

ペコラの会社

 

色んな国、主にヨーロッパ各方面とアメリカの食品を輸入してお金を稼いでいる会社でした

 

日本に卸していましたが、美魔女社長は中国や、東南アジアなどにも卸すために、よくそっち方面へ飛んでいきました

 

そして、ペコラの新社会人1年目の仕事は主にこの

 

ヨーロッパおよびアメリカ方面へ、新しい食材やらを探しに現地班として仕入れにいく、もしくは契約を結ぶことでした

 

 

 

 

 

 

 

「ちょい待て、俺はお前の自慢話聞いてんじゃねー」

 

「最後まで聞きたまえ」

 

 

 

 

 

 

 

当時、初任給も3万円という具合でしたので

 

この現地班(ペコラ1人)

 

航空券代は、会社から出ましたが

 

会社から出るためにものすんごい安い航空機で飛ばねばなりません

 

成田から直行便で☆

 

とか

 

関空から1回乗り継ぎで~☆

 

とか

 

そんなバブリーな話はありません

 

あるはずもなく

 

当時、今はなくなってしまいましたが

 

イタリアは確かアリタリア航空が関空と直行便があったり

 

各方面、ヨーロッパへは関空にも直行便がありました(今はすごく減った)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういった航空券よりもっとお安い航空券があるんですね?

 

例えば、中国経由(そして、数日滞在)

 

あとはロシアの航空機で、アメリカ方面からぐるっと

 

ヨーロッパに向かうのに、なぜか反対方向から飛んでいくスタイル

 

もしくは、乗り継ぎ合計5回など(えぇシャルルドゴール、パリなんかで降りません、降りれません、どこやねん、ここという聞いたことのない空港で降ります、そこからですか?遠距離バスが一番安いですよ、はい)

 

もちろん、エコノミークラスですし

 

マイルがどうのこうの

 

カードがどうのこうのないですから(知らない)

 

飛行機の中でも、かなり後ろの座席になります

 

途中から、日本語当然通じません

 

フランスやイギリスに向かう途中ですが、なんか中国に旅行に行った気分になります(とっても飛行機がにぎやかだったり、逆にぜんぜん人が乗っていなかったり)

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

 

 

毎度、毎度、毎度、毎度、毎度、強烈に迎えてくれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乱気流

 

 

 

 

 

 

 

ペコラはこんな感じ、一人泣いてました

 

 

 

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格安航空機で、ちょっと北海道まで☆

 

とか、最近あるような女子供受けするような、可愛い名前でも、オシャレな空気もありません

 

 

 

ただ、古い

 

それだけ

 

 

 

 

ただ、落ちそう

 

そう思うだけ

 

 

 

 

 

 

 

はい

 

ペコラ、高いところ苦手なんです

 

ごはんに気を取られて、飛行機にのるって甘く考えていました

 

な~んにも知らずに、若気の至り

 

いや、違う

 

知らぬが仏で飛び込んだ飛行機は、エアポットという現象をペコラに体験させてくれ

 

燃料切れで、他の空港に離着する恐怖を経験させてくれ

 

スチュワーデスの人が泣き叫ぶ機内を経験させてくれました

 

 

 

 

 

 

「土から離れては生きられないのよ!」BYシータ(ラピュタ)

 

を、毎度泣きながら実感していました

 

泣きながら

 

この言葉、嘘偽りなく

 

いつも本当に泣いていました

 

なるべく、座席と一体化できるように

 

背中に力を入れて、腕に力を入れて、座席にくっつくかのように自分の体を押して何時間も、何十時間もほぼ同じ態勢でかたまっていました

 

たま~~~~に

 

数少ない、日本人の方が一緒の場合

 

ペコラの悲壮な日本語を聞きつけて

 

旅慣れた

 

飛行機へっちゃらな方々からお声をかけてもらったり

 

5歳くらいの少女からあめのようなキャラメルのようなものをもらうまで

 

なんとも情けないけれども、どうにもこうにも無理だった飛行機の時間

 

もう一度

 

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こんな状態で一人ポツン

 

途中から、オットーの研究に合わせて一緒にヨーロッパに行った事も何度かありましたが

 

それでもこの恐怖はいまだにどうしようもなく残っています

 

席も、オットーに教えてもらって

 

あの手この手で、なるべく前の方の座席に座れたりしたのですが

 

それでも、空

 

という場所に浮かんでいることが怖くて怖くて

 

 

 

 

 

 

 

「いやーほんと、あの時一時的にすんごい白髪増えたんだよね」

 

「………お前、そんなに何もかも初心者丸出しで行ったのかよ?」

 

「何が?」

 

「いいかっ?!飛行機がこえーのは世界共通だっっっ!それでも、ビビってても落ちる時は落ちる!それなら、超優雅にっ!俺カッコイイっ!なポーズで!超旅慣れてますからみたいな空気醸し出して

 

 

 

 

 

挑むべきだ!」

 

 

 

 

 

 

 

「…あんたも飛行機怖かったんだ…知らなかったよ」

 

「まじ修学旅行とか無駄に海外行くとかあれ本気でやめてほしいよな。京都だったらもうあれ、バスで長野とかでサイコーじゃん」

 

「普通、海外行かないよ」

 

「いや~お前も飛行機だめとか、まじ意外な。お前はぜってーそういう繊細な心もってねぇと思ってたわ!つうか、この前何をトチ狂ったか、結婚式をハワイでやるとか言い出した奴がいてよー」

 

「いやいやいや、人気なんじゃないの?よく知らないけど、リゾート婚とかいうっていうか、人の話聞いてそこかいな、結局あんたの話かいな」

 

「いや、好きなとこでそりゃー結婚式あげりゃーいいとは思うぜ?!でも、俺を巻き込むなって思うんだよっ!何が悲しくて、飛行機往復16時間乗ってんだって話っしょ?!しかも離島だぞ、あれまじ勘弁だったわ」

 

「…かっこつけて修学旅行行くからでない?」

 

「……そこはアレだ、友人なら空気で感じとれっていう、なんつーの?」

 

「いやそれ無理だから」

 

 

 

 

 

 

 

2つ目の会社も、これまた似たような感じで(直行便にレベルアップした)

 

毎回、この飛行時間がつらかったです

 

今、家で仕事ができるようになって…もう…一生

 

 

 

 

 

飛行機乗らない

 

 

 

 

 

 

 

と、心に決めてます

 

ペコラは船と車と鉄道を愛します

 

「お前、自分の子どもらが海外行きてーって、泣きながら頼んだらどうすんだよ」

 

「…………」

 

背筋が凍るペコラでした