夫ことうちのオットーは、美容院に行く前になると女子化する
なにをもとに女子化するかというと
この場合、比較に出したいのはペコラの女子大生時代を思い返していこうと思う
なんだか記憶が化石化しているものの
当時、今はなき雑誌JJとかいう雑誌があって、美容院へ行くやら、行く前はペコラの周りはその雑誌を見ながら
きゃっきゃうふふと楽しんでいた
どの髪型がいいだの
どの髪の色がいいだの
切ろうか、エクステとかいうものをつけようか
それともパーマをあてようか
なんのパーマをあてようかなど
どうも女性と言うのは、髪の毛の話になるとほぼ無限に話込めるものなんだ
ということは、18歳くらいで覚えたペコラ
ペコラはもちろん、一番時間がかからなくて
一番手間暇かからなくて
なるべく、美容院にそもそも行かなくていい髪型ということで
かれこれ10年以上黒髪でロングのままである
髪の毛が短いとこまめに美容院に行かなくてはいけないという噂だし
髪なんか染めたらもっと行かないといけなくなるし、何より美容院にいる時間ものびる
パーマなんて、くるくるにしないといけないし、これまた時間がかかることが想定される
なので、代わり映えのない頭をキープしているペコラの横でオットーは
「ねぇねぇペコラ〜この髪型とこっちのとどっちがいいかなぁ?」
からスタートする
比較に出される髪型
ペコラからみると違いがまったくわからない
…何がどう違うんだろう
モデルが違う?
「もうっペコラったら!ほら!こっちはもみあげが短いでしょ?!で、こっちは長いよね?!」
…
…
「どうでもよくない?!」
と、言ってしまうとオットーは傷ついてしまうので
うんうん
「えーっと、オットーの好きな髪型にすればいいんじゃないかなぁ?」
おりこうさんな回答100%!
が、この手も通用しない
「ペコラに選んでほしいの!」
この女子、及びオットーの選んでほしいという言葉は非常に厄介で
何が厄介って言うと、もちろん適当にコレでいいんじゃないかい
などと言うと、無限の髪型についての説明が入る
これ似合いそうと短く言っても、それもはなまるの回答ではなく
いかにその人物が美しいか、長所がこんな場所だから、この髪型は必ず似合うというようなことを言わなければいけない
まるで美容師さんのような答えを平民に求められるのである
間違っても、そろそろいい歳なんだからこうしたら?
なーんて言うのはご法度である
間違いなくそこから延々と今度は、歳について話されるのである
給水タイムもなく、延々と喋り続けそうなオットー
ぶっちゃけツルッパゲでもモミアゲとかでもリーゼントでもペコラはなんでもいいのだけれども
「えーっと、オットーは首が長くて、最近筋トレしてて、頬もシャープになったからせっかくだしそういうものを見せる髪型にしてみたらどうかな?似合うと思うよ」
訳:いやいやいや、ぶっちゃけその肩くらいまで長い髪の毛はそろそろまずかろうよ、ぶっちゃけ歳とったら顔も変わるんだからバッサリいったらどう?
いやまぁ、ペコラの黒髪で長いのもそろそろ問題か
どうも最近、髪の毛に元気がない、元気が
次の面倒じゃない髪型聞かないと
「そ、そっかー!筋トレの効果かな?!う、うん!じゃあ思い切って短くしてみようかな?!わぁ、そんなの中学生依頼でちょっと恥ずかし……」
これまた延々続きそうなオットー
そんな日